チューリップ
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#ハルヒスレその91 >>988より

 小学校の頃必ず学校の花壇に植わっていたこの花の名前を知らない人もいないだろうが、なんでまたいきなりこの花が部室に飾ってあるんだ?
「いつも行くお花屋さんで、開いてしまったのがたくさんあるからって分けてくれたんです。綺麗だからお裾分けで持ってきました」
 なるほど、朝比奈さん相手ならつい花束でもプレゼントしたくなるに違いない。
「上出来よみくるちゃん! 部室も殺風景だものね、花があった方がアクセントになってポイントアップよ!」
 なんだよポイントって、お前は適当に言ってるだけじゃないだろうな。しかし部室が殺風景とは思えない。ハルヒが持ち込んだ物がごちゃごちゃと置いてあるし、何よりこの部室には「花」が3人もいるわけである。もちろん一番の花は朝比奈さんに間違いないぞ。
 ハルヒはそのチューリップの生花が気に入ったようで、団長机の脇に置いてニコニコ笑いながら眺めている。そんなに花が好きだとは知らなかったな。
「そんなに興味はなかったんだけど、こうしてみると可愛いじゃない?」
 などと言いつつその花弁に軽く唇を触れさせたりしているのを見て、少しドキリとしたのは気のせいと言うことにしておこう。

 翌日の放課後、掃除当番のハルヒを置いて部室に来てみると、めずらしく長門もおらずに一番乗りだった。
 いつも通りの部室も誰もいないと寂しい物だが、団長机の脇に鎮座する花瓶が目に入る。昨日のハルヒの行動を思い出して俺は────。

「何をしているの」
「うぉあ!?」
 な、長門!? びっくりした、心臓とまるかと思った。誰かさんはやりすぎだが、音もなくドアを開けるのは止めてくれ!
「いや、その、そう、水を換えた方がいいのかと思ってだな……」
 慌てて言い訳した俺に長門の一言が突き刺さった。
「むっつりスケベ」
 長門、どこでそんな言葉覚えたんだ……。
「あなたが口付ていた場所は、昨日涼宮ハルヒが口付けていた場所と同じ。つまり間接キ……」
「うわああああ! わかった長門、今度図書カードプレゼントするからそれ以上言うな! 言わないでくれ!」
「そう」
 それだけ言うと定位置に落ち着いて分厚いハードカバーを迷いなく開いて読み始める。

 やがて古泉と朝比奈さん、遅れてハルヒもやって来ていつもの時間が流れ出したのだが、しかし俺は口止め料としていくらの図書カードを買えばいいのかね。
 そんなことを考えながらも妙に艶やかなハルヒの唇が気になる俺はやっぱりむっつりスケベなのかもしれない。

 って認めてどうするよ! 断じて違うからな!

「だったら素直になればいい」
「な、長門……。何か怒ってるか?」
「何? 何の話?」
「何でもない! 全然関係ない話だから!」
「怪しいわね。何か隠してるでしょ! 言いなさーい!」

 誰か、誰でもいい。誤魔化すすべを教えてくれ! 今すぐに!



988 名前: 埋めネタSS 投稿日: 2008/06/18(水) 17:14:19 ID:Ttb4jcr/
「ハルヒ、好きだ!」

「キョン!あたしも大好きよ!」

チューチューチューチューチューリップ

二人はずっとキスをしまくっていました
めでたしめでたし
……に続く、としたかったのに出来なかったネタでした。
ハルヒスレ91の988氏、あらためて申し訳ないorz