Someday, Your Birthday
捧げ物 | 編集

勝手に捧げ物シリーズ?
人のために書くってのが苦手なんで、捧げ物書いても「書いたので受け取ってください」と言いに行くのにかなり勇気を振り絞っているのですが、多分今回は知らせなくてもきっと見て頂けるだろうと思ってますし、多分受け取って頂けるかと思いますww

Gimma_Akito様が元日に誕生日を迎えられたので、お祝いSSとして押しつけたいと思います。
すでに6日だってことはもう気にしたら負けだと言うことでwww

ただ単に「誕生日」ってテーマで書いただけなんだけどなwww
と言うわけで、秋人さん誕生日おめでとうございます&明けましておめでとうございます。
いつもお世話になっております、今後ともよろしくお願いします。
このSSは捨てるも拾うもリンクでも転載でも改変でも、どうぞ好きになさってください。
#しかし、今話を広げるってことが出来ずにミニSS程度の分量です、すんませんorz

サムデイ・イン・ザ・レインとは一切関係がありません。

「シーズン毎にオンタイムな行事をしめやかに実行する」組織、SOS団。
 てのは嘘に決まっているが、いい加減にそうとでも言いたくなるほど世間の祝い事に敏感なハルヒはしかし、どうも個人の祝い事には興味がないらしい。
 いつかの、なんて誤魔化す必要もないくらい忘れたくても忘れられない七夕の日、まるでサンタがプレゼントを持ってくることを期待するのが当たり前だと言わんばかりの顔をして俺に「今日は何の日か知ってる?」と聞いてきたハルヒは、その後の会話で俺やハルヒ自身を含めた団員の誕生日などには興味が無いような態度であった。もっとも、七夕が気になって誕生日まで気が回らなかっただけかもしれないが、少なくとも俺の誕生日はどうでもいいと言ってのけたからな。
 おかげで俺はいまだに団員の誕生日を知らないわけだが、しかし長門は誕生日をどう考えればいいのか少し悩むし、朝比奈さんは誕生日という概念があるのか? という疑問もある。古泉? どうでもいい。
 そもそもハルヒがイベント事を楽しむのは、別に行事を大事にしたいからではなく、自分が楽しむためだというのはすでに明白であり、だったら誕生日だってイベントにしちまいそうな気がするというのに、なんで気にしないんだろな?

「誕生日?」
 恒例となっている毎朝の会話で、そんな疑問をぶつけられたハルヒは、大きな瞳を見開いて俺を見つめた。その目は「何でそんなこと聞くの?」と語っているわけで、やっぱりこいつは誕生日を祝うなんて頭の片隅にも無かったに違いない。
「いや、イベント事の好きなお前が誕生日をスルーってのも変だろ。何かにかこつけて祭りにしちまうのが好きじゃねえか」
「あんた、あたしをなんだと思ってるのよ」
 何か間違ったこと言ったか?
「まあいいわ」
 鷹揚にそう言うとあまり興味なさげに説明した。
「個人の誕生日は所詮個人のことでしかないじゃない。やっぱり、お祭りは街をあげてみんなで浮かれるから面白いんじゃない?」
 こいつは人が通る道とは違う道を行こうとするのだが、ここでもそう言う部分が出ているのだろうか。それにしても世間一般のお祭りは参加したがる性分で、いや、クリスマスに鍋を食うとかバレンタインに朝比奈さんを巫女姿にするのが人と同じかと言われると大いに疑問でもあるが、しかし世間一般が浮かれているときにその波に乗れないのが許せないと思っていることは間違いない。
「仲間うちで盛り上がるのも楽しいんじゃないのか?」
 今ではハルヒにとってそれがSOS団の存在意義にも見える。宇宙人・未来人・超能力者を探して一緒に遊ぶなんてことは、大義名分でしかなくなってるのではないのか。
「誰も注目していないイベントなんて、みんなでやってもあまり楽しくないんじゃない?」
 そして少し首をかしげて、
「なによ、あんた誕生日祝って欲しかったの?」
 おもちゃをねだる子供に向ける呆れた視線で俺を見ながらそう言った。
「そういうわけじゃないけどな」
「ないけど、なんなのよ」
「何となく、気になっただけで意味はないさ」
 そこで岡部が入ってきて、本日の朝の会話は終了となった。
 しかし、確かにこの年になって子供じみたお誕生会なるものをして欲しいわけではない。飯くらいは奢ってもらってもいいが、せいぜい親にゲームソフトを買ってもらえるか小遣いを余分にもらえるかもしれないと淡い期待を抱くくらいのもんだ。
 確かに今更気にすることではないのだが、なんだか心に引っかかるのはなんでだろうね。

 ハルヒはどうやら誕生日のことはすでに頭から追いやってしまったらしく、その日の授業中も話題にすることはなかった。それよりもいわゆるカレンダーに印刷されるような行事に何をするか考える方が、重要なんだろう。
 俺も自分からそんな話題は口にしなかったが、何となく気になっているのも事実だ。
 前述のように、別に祝って欲しいわけではない。
 だいたいハルヒが祝うとなると、SOS団内部のみならず、全然関係のない人間にまで事実を知らせて祭りと化すような気もするし、そうなったら祝われるどころか恥を晒している以外のなんでもないじゃないか。冗談じゃない。
 そんなことならハルヒ自身の誕生日をイベントにしてしまえばいいじゃないか……
 ……?
 そういや、ハルヒは自分の誕生日すら祝わないな。ハルヒはどうやらこの世界にとって知られざる重要人物であるらしいが、もちろん本人はそんなことを知らない。個人の祝い事、ってことを自分にも当てはめるほど殊勝でも無いような気がするのだが、結局誕生日そのものに興味が無いのかもしれないな。
 しかし、ハルヒの誕生日はいつなんだろう?

「ちょっと、キョン!」
 相変わらず授業中でも構わず背中をつついてくるハルヒは、またろくでもないことを思いついたらしい。振り返らないと逆に授業自体を妨害することが解っているので、俺は後で聞かなきゃ良かったと後悔するだろう思いつきを聞くために振り返った。
 無意味に得意げな顔をして、次のイベント計画を話すハルヒのやはり無駄に輝いている瞳を見ながら、俺は自分がどうして誕生日にこだわっているのか何となく解ってきた。

 誕生日を祝うってことは、つまりその人がこの世に生を受けたこと、そして無事に歳を重ねられたことを喜ぶってことだ。かつて、数え年の時代には新年に祝っていた意味合いを、個人の誕生日に載せ換えただけってことだ。
 だから、多分、俺は祝いたいんだろう。
 こいつが生まれてきたってことを。
 こいつが今まで生きて、俺の前に現れてくれたことを。

 今はまだ、ハルヒはそこまで思い至っていない。ハルヒが大事だと思っているSOS団の連中は、ハルヒ自身の能力で集めたのかもしれないが、それにしてもあいつらがこの世の生を受けて、ハルヒの思いつきを一緒に楽しんでくれることはやっぱりハルヒにとって奇跡的だなんてことは考えもしていないだろう。

 だから、今はまだこのままでいいさ。誕生日を祝うなんて確かに個人的なことで、やりたい奴がやってればいいのだから。
 だけどそうだな、ハルヒが誰かの誕生日を祝いたいと思うようになったら、俺はこいつに言ってやろうと思う。
 なに、特別な言葉じゃない。ごく当たり前の、ありふれた言葉だ。
 だけど、それはこいつがここに存在していること自体を祝福する言葉でもある、そうだろ?

 誕生日おめでとう、ハルヒ。

 いつか、そう遠くない未来の誕生日に。


  おしまい。



ああ、だめだあああああorz
キョンのモノローグが完全にキョンじゃねええええorz
秋人さんすんません、こんなんでほんとにすんませんorz
人に差し上げるクオリティじゃないんですが、良かったら受け取ってください。